国会図書館に書籍を寄贈する方法を紹介します。
書籍の納本の義務があるのは、発行者(出版物の発行を行った方)です。
奥付等に発行者として記載がある方からの納入が原則になります。
※ 著作者は納入義務者ではありません。
もちろん、発行者以外の方から寄贈いただくことも可能です。その場合は、「資料の寄贈について」をご覧ください。
寄贈のメリットとして、作品が国会図書館に保存され、研究者や一般の人々がアクセスできるようになります。
今回は、その方法について紹介します。
国会図書の納本制度について
国会図書館の「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務付ける制度のことです。
日本では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務付けられています。
納本された出版物は、現在と未来の読者のために、国民共有の文化的資産として保存され、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されます。
国会図書館より引用
日本国内で頒布を目的として発行された出版物は、原則として、すべて納本の対象です。
(詳しくは、国会図書館の「納本制度の概要」ページを参照してください)
国立国会図書館に出版物を納本すると、その書誌データが「全国書誌」に登録されます
全国書誌データとは、日本国内で出版された書籍、雑誌、地図、音楽、電子書籍などの出版物に関する情報を体系的に収集し、データベースとして整理・提供したものを指します。これは、国立国会図書館が管理・運営しているもので、日本国内の出版物を網羅的に記録したカタログ(書誌)です。
書店で一般に購入可能な図書の納入率は95%以上となっています。
全国書誌データは、出版物が国立国会図書館に納本されてからおおよそ1か月後に提供されます。
登録後は、国立国会図書館サーチで検索できるようになるため、図書館資料として利用されます。
寄贈の手順について
本の数について
国会図書館へ納本義務があるのは1冊のみです。
ただし、2部納本すると国会図書館の東京本館と
関西館(https://www.ndl.go.jp/jp/kansai/index.html)で1部ずつ所蔵されます。
関西館の所在地 〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3
寄贈方法は2通りです。
直接持参
一つは、書籍を直接国会図書館へ持参します。
事前の手続き等は必要なく、直接国会図書館の東京本館の「納本カウンター」へ持参します。
「納本カウンター」へのアクセスは、東京本館西口から入り、本館西側1階にあります。
(取扱時間:月~金 9時~17時45分(祝日・年末年始を除く))
〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1
- 有楽町線の永田町駅2番出口から、徒歩約8分
- 半蔵門線の南北線永田町駅3番出口から、徒歩約10分
- 丸ノ内線の千代田線国会議事堂前駅1番出口から、徒歩約15 分
郵送での寄贈
郵送での方法は、無償での納入と有償の2パターンあり、それぞれ手続き方法が異なります。
今回は、無償での納入方法を紹介します。
無償での寄贈の場合は、事前の手続き等は必要ありません。
配送方法は、郵送または宅配便で、着払い不可の元払いのみです。
【宛先】
〒100-8924
東京都千代田区永田町1-10-1
国立国会図書館
収集書誌部 国内資料課 収集第二係