書籍の出版にあたって、多くの方が気にされるのが「いつ本が世に出るか」という点です。令和出版でも「発売日を指定したい」というご要望をよくいただきます。
そこでこの記事では「発行年月日」と「発売日」の違いや、弊社がPOD出版として仕組みを利用している「Amazonの仕様に基づいた当社の運用ルール」について解説します。
先に結論をお伝えすると「発行年月日」は指定できますが、「発売日」は指定の日付けの前後1週間が目安となります。
この理由について詳しく説明していきましょう。
目次
Toggle発行年月日(発行日)とは?
本の最後の方にある、著者名、出版社、印刷所などが書かれたページを「奥付」と呼びます。ここに記載されている「2026年4月15日 第1刷発行」といった日付が正式な発行日です。この例の場合「2026年4月15日」が発行年月日となります。
発売日とは?
出版社が「この日から販売を開始していいですよ」と書店や取次(問屋)と約束した日のことです。広告やプレスリリースなどで「〇月〇日発売!」と告知されるのは、すべてこの日付です。
発行年月日と発売日の違い
このように発行年月日と発売日は、明確に異なる意味合いで用いられます。
| 発行年月日 | 市場に流通し、お金を払って本が買えるようになる日 |
| 発売日 | 本の奥付に記録される、本が発行された基準となる日 |
さて、こんな体験をしたことがある人もいるかもしれません。発売日当日に本を買って奥付を見たら「奥付の発行年月日が今日の日付より先だった」というケースです。本来であれば発行されてから発売されるものではないか、と不思議に感じることが多いでしょう。
これは出版業界の慣習として、本の発行年月日は「発売日」の2週間~1カ月先になっていることが多いためです。
こうする理由には2点あり、ひとつは「少しでも、本が古く見えないようにするため」、もうひとつが「日本全国の書店に本が届くにはラグが考慮して、どの地域でも【発行日より前に手に入った】状態にするためです。
当社の運用ルールとして
令和出版では、Amazonのシステム特性を考慮しつつ、著者様のこだわり(吉日や記念日)を大切にするため、以下のような運用を行っております。
発行年月日の設定(見本誌作成時に指定)
令和出版では、本が完成に近づいた段階で「見本誌(試し刷り)」を作成します。この際、奥付に記載する「発行年月日」は、余裕を持って「約1カ月後の日付」を設定します。この段階で発行年月日について著者様に確認のご連絡をします。
「仏滅は避けたい」「大安がいい」「誕生日や設立記念日にしたい」といったご希望があれば、このタイミングでお知らせください。ご指定の日付を発行年月日として、奥付に記載します。
発売日の設定
一方で、Amazonのストアで販売開始される「発売日」については、Amazonの審査によりコントロールが難しくなるケースがあります。
Amazonでは出版申請後、Amazon側で独自の審査が行われます。これには数時間で終わることもあれば、最大72時間(3日間)かかることもあり、「○日の〇時に公開」という予約がシステム的に保証されていません。また、この審査は発売日として指定した日の数日前から行われるため、数週間前からに出版申請していても防ぐことが難しくなっています。
そのため、令和出版では確実に指定できる発行年月日で著者様のこだわりや記念日を「記録」として残し、発売日についてはシステムエラーのリスクを最小限に抑える「最短日での出版」または「指定日以降の出版」という形を推奨しています。
発行年月日、発売日に関して不安なことがあれば、いつでも担当編集者までご相談ください。