ブログやSNS、note、ビジネスシーンでなど、私たちが日常的に書く文章の多くは「横書き」です。
しかし、いざ本にしようと思ったとき「縦書き」を選択したいと考える方は少なくありません。
そこで直面するのが、「横書き原稿をそのまま縦書きにすると、数字が読みにくい、不自然に見える」という問題です。
この記事では、「横書き原稿から縦書きの本を作る」ために知っておきたい、数字やアルファベット表記の基本の考え方を解説します。
目次
Toggle横書きをそのまま縦書きにするとどうなる?
横書きの原稿を縦書きに変換する際、最も迷うのが「漢数字」と「算用数字」の使い分けです。
次に「アルファベットの表記」です。
基本的には、「文章の内容」と「数字の桁数」によって決めるのが一般的です。
ひとつの例から見ていきましょう。
横書き(元の文章)

横書きの文章をそのまま縦書きにすると

このように「半角数字の場合は横に寝てしまう」かたちになるのです。このままだととても読みにくいですよね。
縦書きでも読みやすいように整えた例を2パターンを見てみましょう。
縦書きを漢数字を使用して整えた例

縦書きを算用数字を使用して整えた例

いずれも横書きそのままのときより、とても読みやすくなりましたね。
このように縦書きにする場合は、読者がよみやすいようにする工夫が必要で、基本的なルールもあります。
縦書きにおける数字表記の基本ルールとは?
まずは、それぞれの適切な使用シーンを整理しましょう。
小説やエッセイなどは漢数字を使うことが多い
文章に落ち着きを与えたいときや、慣用句として記載したい場合は、漢数字が適しています。
小説やエッセイなどの例:「それから二、三日経過した」「十数年が経った」
データが含まれるビジネス書・専門書などは算用数字を使うことが多い
一方でビジネス書や実用書など、情報の正確性や読みやすさを重視する場合は、算用数字を使用します。
具体的なデータ・日付: 「2026年」「15.5%」など。
桁数が多い数字: 「1,500万円」など。
迷った時の判断基準
判断に迷ったら、その文章が「数字(データ)」なのか、「言葉としての表現」なのかを考えてみてください。
例えば「1位」は順位というデータなので算用数字が馴染みますが、「一番」は「最も」という意味合いが強いため漢数字のほうが読みやすくなります。
文章や単語自体を変更することも
もしアルファベットが連続して読みにくい場合は「ID」を「識別番号」に言い換えることもできます。
フィクションなど「その金額が重要でない」場合は読みやすいさを重視して、5,500円から5,000円に変更することもあります。
図やグラフが入るなら無理に縦書きにせず、一部のみ横書きにする方法もあります。
たいせつなのは「内容に合わせた方針の統一」です
本の中で中途半端に「5,500円」と「五千円」が混ざったり、「30%」と「三十パーセント」が混在したりすると、読者はストレスを感じ、内容が頭に入りにくくなります。
たいせつなことは「数字やアルファベットの表記をひとつの方針で統一させる」ことです。
横書きの原稿から縦書きの本を作る予定の方は、まずはWordなどのソフトで一度縦書きにした原稿を読んでみてくださいね。