「重版(じゅうはん)」とは、一度出版した本が完売した(または在庫が少なくなった)際、同じ版(内容やデザインなど)のまま、追加で印刷・製本を行うことを指します。
「増刷(ぞうさつ)」も似た意味を持ちますが、増刷の場合は加筆修正が行われないそのままの再印刷を指します。
誤字脱字の修正を除き、基本的に内容はそのまま印刷される「重版」とは異なり、改訂(版)はデータを最新のものに更新したりして、作り直すことを指します。この場合は「第2版」のように版数が変わります。
このように「重版」「増刷」「改訂」にともない、奥付の記載も変化します。
従来の出版における「重版」が発生するのは「ある程度の部数をまとめて印刷・製本し、倉庫に在庫として抱えている」ためです。そのため、一定数以上売れる見込みがないと、倉庫代やコストの問題から「重版未定(=事実上の絶版)」にするしかありませんでした。
しかし、PODであれば、極端な話、数ヶ月に1冊しか注文がなくても、データさえあればいつでも出荷できるため、「絶版にする」という判断自体が不要になります。「注文が入ったその都度(あるいは必要な分だけ)、1冊単位から印刷・製本する」仕組みのため、PODでは「重版」が発生することがないのです。
物理的な在庫が存在しない電子書籍でも、「重版(じゅうはん)」は発生しないということになります。
「重版しました」というのはそれだけ人気があることをPRにもよく使われます。PODや電子書籍では「重版」することがないため、代わりに「累計販売数」や「累計ダウンロード数」、ランキングをPRとして利用します。