【自分の経験を本にしたい人へ】たくさんの人に本を読んでもらうためのテーマの考え方

【自分の経験を本にしたい人へ】たくさんの人に本を読んでもらうためのテーマの考え方
校正はどこまでしてもらえますか?

あなたの人生で積み重ねてきた貴重な出来事や、そこから得た教訓を「メッセージ」として、だれかに役立ててもらえたら素敵ですよね。実際に体験した特別な経験、苦労して乗り越えた壁には、必ず読者の心を深く揺さぶり、人生を変えるきっかけとなる力があります。

実は「自分の経験を本にしたい」というご相談は、お客さまからとてもよくいただくお問い合わせです。

「でも、どうやったらこの想いを本にできるの?」「どう表現すれば、読者に価値ある物語として受け取ってもらえるのか?」と、次の一歩のご相談が最近多くなっています。

この記事では、自分の経験を本にしたい方に向けて、テーマの考え方や本をたくさんの人に読んでもらう方法について解説しています。

「まだ問い合わせる段階ではないけど……」と思っている方も、あなたの貴重な人生の経験を誰かに届ける手段のひとつとしてぜひ参考にしてくださいね。

自分の経験を本にするために”テーマ”を整理する方法

「ただの思い出じゃなくて、ちゃんと意味のある本にするために」

本を書き始める前に、ぜひ自分自身に聞いてほしいことがあります。「そもそも、何のためにこの経験を世に出すんだろう?」と。

読者の人生に深く影響を与える生きたメッセージにするためには、伝えたい想いの重心となるテーマ性が重要になってきます。

書く目的を「本を出す」から「読者への貢献」へシフトする

書く目的をハッキリさせると、文章に迷いがなくなります。もし目的がぼやけているなら、まずは「この本を読むとどんな人の役に立つ」という視点で考えてみてください。箇条書きでもかまわないので、どんな経験があって、それがどんな人に、どのように役立つかを整理してみてください。

経験を文字にしていくことで、まずあなた自身の想いがきちんと整理できます。過去の辛かった経験も、文章にして客観視することで、感情を整理し、気持ちに区切りをつけることができるからです。これ自体が、何よりも大きな自己整理になります。

あなたの経験は、今、まさに同じ壁にぶつかっている誰かの「光」になります。あなたが苦労して乗り越えた方法や、そこから得た教訓、知識は、迷っている人を勇気づける希望となるはずです。例えばあなたの仕事や活動で得た専門的な知見を体験談としてまとめるなら、それは単なるエッセイではなく、「プロフェッショナルとして」の経験を裏付けとした説得力のあるメッセージとなります。

本をとおして、人に「与える」とは?

本を読んだ人が「感動した!」「人生が変わった!」と感じるのは、著者が本を通して「与えたもの」が印象深いものだったからです。単に出来事を羅列するだけでは、人の心は動きません。

ジェラール シャンドリという人の名言に「人が死んだ後に残るのは、集めたものではなく、与えたものである」とあります。

あなたが経験を通じて誰かに「与えた」希望や教訓こそが、永遠に価値を持ち続けます。テーマの「核」は、この「与えるメッセージ」にあるのです。

本にするための企画構成と執筆の準備

本作りは、まず「誰に、何を、どう伝えるか」という設計図を描くことから始まります。

読者の設定(ペルソナ):誰に向けて書くかをハッキリさせる

自分の経験をまとめた本を「できるだけたくさんの人に読んでほしい」という気持ちはとてもわかります。しかし、ターゲットを絞らない本は、誰の心にも届きません。

ターゲットを絞らない本が誰の心にも響かないのは、「共感のスイッチが入らない」からです。読者は「これはわたしのための本だ」と感じて本を読みたいのです。万人に向けたつもりでも、「誰にも刺さらない本」は、誰にも読まれることはありません。

例えば、「起業の経験」を伝えるとして、ターゲットが「資金のある大手企業経験者」と「資金のない20代学生」では、提供すべき具体的な解決策や手順は全く異なります。ターゲットを絞らないと、どちらにも使える抽象的なアドバイスしかできず、誰にも「この本を読みたい!」と思われません。

あなたの本を「最も必要としている一人」を具体的に想像しましょう。ターゲット読者を明確にすることは、あなたが届けたいメッセージが、本当に助けを必要としている人に確実に届くための鍵です。結果として、あなたの存在価値が読者に認められ、深い達成感を得ることにつながります。

ターゲットを絞ることは、決して「他の読者を切り捨てる」ことではありません。その次に2冊目、3冊目と、別のターゲットに向けた派生的なテーマの本を出すことも可能だからです。

単なる「出来事の羅列」から「物語」へ

本は、単なる日記や出来事の記録ではありません。読者を惹きつけ、最後まで読み切ってもらうためには、「物語の骨格(ストーリーテリング)」が必要です。

あなたが「自分の人生を書いた本」を作る場合でも、ただの時系列に沿って「起きたこと」を並べるのではなく、読者が読みやすくなるような「流れ」を意識しましょう。要するにシンプルな構造で物語を設計することです。

1. 始まり(フックと共感)

読者を一気に引き込み、「これはわたしのための本だ」と感じさせる。

あなたの経験の中で、読者が今まさに抱えている「悩み」や「葛藤」が最も大きかった時期から語り始めましょう。幸せな成功談から入るより、「どうしようもない壁にぶち当たっていた自分」を見せる方が、読者は一気に親近感を覚えます。

2. 葛藤とクライマックス(展開と深み)
読者を物語に引き込み、感情を揺さぶる。

最も辛かった挑戦や、そこから抜け出すためにあなたが取った行動と失敗を詳しく描きます。苦難の道のりがあるからこそ、後の成功や教訓に価値が生まれます。経験から得た「転機となる気づき」を、クライマックスとして配置しましょう。

3. 教訓と希望(結びとメッセージ)
読者に確かな希望を与え、行動を促す。

経験を通じてあなたが何を学んだか、そしてその教訓が読者の人生にどう役立つかを明確に示します。これが、記事の序盤でお伝えした「読者に与えるメッセージ」です。読後感として、「わたしにもできる」というポジティブな気持ちを残すことが重要です。

経験を本として世界に残すために

あなたの経験を具体的な本としてかたちにするには、以下の3点が鍵となります。

  • 誰かに「与える」メッセージの発見
  • ターゲット読者の明確化
  • 単なる記録ではない、本としての構成

しかし、頭の中で描いた構想はあっても、実際に書き出してみると難しくて筆が進まないということはよくあることです。

令和出版では、あなたの「エピソード」の段階から作品化をサポートする自費出版(協同出版サービス)をご提供しています。

「経験は豊富にあるけれど、どう構成すればいいかわからない」「このエピソードは本当に本になるのだろうか?」

そんな悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください。豊富な経験の中から、書籍化に最適な核となるエピソードを一緒に発掘したり、構成案の作成まで、プロの編集者がマンツーマンでサポートします。もちろん本の出版・電子書籍の出版も可能ですので、本を出す最後のときまでおまかせください。

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