楽天KOBOで電子書籍を出版する方法とKindleとの違い

楽天KOBOで電子書籍を出版する方法とKindleとの違い
楽天KOBOで電子書籍を出版する方法とKindleとの違い

楽天Koboで電子書籍を出版するには、「楽天Koboライティングライフ」というサービスを利用します。これは、個人や出版社がKobo電子書籍ストアで書籍を自己出版・販売できるプラットフォームです。

楽天Koboと楽天ブックスの関係

楽天Koboライティングライフ(KWL: Kobo Writing Life)は、Amazonでいうところの「Kindle Direct Publishing (KDP)」にあたります。著者や出版者が、ご自身の電子書籍データ(EPUBファイルなど)をアップロードし、販売価格や印税を設定し、出版手続きを行うための管理システムです。

現在では楽天ブックスのサイト内で「楽天Kobo電子書籍ストア」として一体化しており、紙の本と電子書籍を同じカートに入れて購入することが可能です。

楽天Koboライティングライフでの出版手順

楽天Koboにおける出版の主な流れは以下のようになります。

(1)楽天Koboライティングライフへの登録

楽天Koboライティングライフのサイトにアクセスし、楽天IDでログインします。

連絡先情報、個人情報(個人出版の場合、「出版社タイプ」で「個人」を選択)、受取口座情報などを登録します。

この際、法人で登録しようとしたところエラーが発生し登録できませんでした。楽天に問い合わせることで登録が可能になりました。

(2)電子書籍の作成・情報登録

ダッシュボードにアクセスし、作品一覧から「作品一覧を新規作成」を選択します。

作品の詳細情報を入力を指示にしたがって入力していきましょう。

ステップ 内容 備考
書籍情報の入力 タイトル、著者名、出版社名、ジャンル、内容紹介などを登録。 出版社名は個人出版の場合はご自分の名前などで入力します。
表紙画像のアップロード 表紙画像(JPEGまたはPNGファイル)をアップロード。 対応ファイル形式 .png、.jpg または .jpeg
最大画像サイズ 5 MB
作品データの入稿 本文ファイル(EPUB形式)をアップロードします。 ファイルサイズ上限は 100MB
対応ファイル形式 EPUB
出版権と価格の設定 販売価格、販売地域、印税率などを設定します。
審査 アップロード完了後、楽天Kobo側で書籍の内容が審査されます。 審査期間は通常数日かかります。

審査通過後、自動的に販売開始になります。

販売中のはっちゃん写真集

楽天KOBOライティングの出版方法

スマホでの販売ページ

楽天KOBOライティングの出版方法

スマホアプリでの電子書籍閲覧

楽天Koboに関するよくあるご質問

Kobo Plusとは?

楽天Koboが提供する電子書籍の定額制読み放題サービス(サブスクリプション)です。サービス対象となっている数万冊(国によって冊数は異なる)の電子書籍やオーディオブックを無制限に読む、または聴くことができます。2025年11月現在、日本国内ではまだサービスが開始されていませんが、アメリカ、ランダ、ベルギー、カナダ、台湾、香港など、世界20カ国以上で展開されています。

OverDrive 対応の図書館で提供とは?

図書館がOverDriveを通じて電子書籍のタイトルを購入し、その図書館の利用者が、端末から電子書籍を借りて読むことができるようになります。図書館向け価格(USD)として、0.99 から 100.00 までの金額を設定できます。

楽天Koboの価格設定やロイヤリティは?

楽天Koboにおけるロイヤリティ率は、書籍の本体価格(税抜価格)に基づいて決定されます。

有料で販売する場合の最低価格は本体価格で80円、最大設定価格は本体価格で26,000円です。

本体価格 (税抜) ロイヤリティ率(印税率) 備考
299円~26,000円 70% 高ロイヤリティが適用される主要価格帯です。
80円~298円 45% キャンペーンや低価格帯での販売に利用されます。

パブリックドメインの電子書籍は価格に関わらず20%のロイヤリティです。個人のお客様への支払いは、消費税や源泉徴収差引後の金額となります。

楽天Koboで無料で販売できる?

楽天Koboライティングライフの大きな特徴の一つで、本体価格を無料(0円)に設定して配信可能です。

カタログや無料配布のフリーペーパーを電子書籍として配布することもできますし、期間限定のキャンペーンやシリーズ作品の最初の1冊を無料にして読者を呼び込むといった戦略にも利用できます。楽天Koboを利用することで、閲覧しにくいPDFではなく、電子書籍として見開き表示やページのめくりが最適化された状態で提供できるというメリットもあります。

楽天Koboの検索結果に表示されたり、書籍としてGoogleやYahoo検索結果に表示されることもSEO対策となり、新規顧客層の取り込みにも活用できます。

ロイヤリティはいつ支払われる?

項目 詳細
支払頻度と時期 通常1か月に一度、売上月の月末日から55日後に支払われます。
最低支払額 収益額が1万円に満たない場合は、1万円を超えた時点で支払いがおこなわれます。
年間支払い保証 収益額が1万円に満たない場合も、年に一度は支払われます。
販売レポート 売上金額とロイヤリティを記載したレポートが販売実績のある月の翌月20日頃に送られます。

 KDP(Kindle出版)との違いは?

KDPも楽天Koboも無料で出版ができる点は共通していますが、現在、楽天Koboのサービスでは、紙の書籍(ペーパーバックやPOD)を直接出版することはできません。

項目 楽天Koboライティングライフ (KWL) Kindle Direct Publishing (KDP)
出版できる書籍 電子書籍のみ 紙の本(ペーパーバック)/電子書籍
日本における読み放題サービス 未対応 KindleUnlimited
販売価格(無料配信の設定 販売価格を0円として設定可能(恒常的な無料配信が可能)。 基本は有料。プライスマッチングで無料にする場合でもAmazon側の判断に依存する。
ロイヤリティ価格帯 45%または70%  35%または70%

楽天Koboライティングライフでの注意点

次の内容が含まれている場合、楽天Koboライティングライフで電子書籍の出版はできません。

  • 書籍内の外部リンクはQRコード、URLを含めて禁止(奥付の連絡先の会社URLのみ可)
  • 外部サイト、特定の連絡先・サービス等への誘導を示唆する表現の禁止

たとえば次の画像のような表現はNGです。

またすでに紙の本でISBNありで出版されている場合、楽天側への問い合わせ・著作権の確認が必要となります。

令和出版では有料・無料問わず楽天Koboでの電子書籍の出版申請の代行を承っています

手間のかかる登録作業、PDFや画像データからの電子書籍の最適化、そして配信設定まで私達が責任をもって代行いたします。無料相談にも対応しておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください、

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