手書きの絵(アナログイラスト)をデジタル化する方法は?スキャン・スマホ撮影・委託する場合の違い

手書きの絵(アナログイラスト)をデジタル化する方法は?スキャン・スマホ撮影・委託する場合の違い

手描きのイラストや写真などアナログのものを、いつでもスマホで見られるようにデジタルでやりとりできるデータ(画像)にできたら便利ですよね。

データに変換することで作品をきれいなまま長く保存したり、LINEで家族や友人に送ったり、SNSやオンラインポートフォリオで手軽に共有したりといったメリットもあります。また、デジタルデータにすればグッズを作ったり、本や電子書籍を出版することも可能になるため、さらに活用の幅が広がります。

この記事では、アナログのイラストをデジタル化する具体的な方法や注意点についてわかりやすく解説します。

アナログイラストをデジタル化するメリット

1. 劣化を防ぎ、作品を長期保存できる

アナログのままの状態では、紙の劣化や汚れ、破損などのリスクがあります。デジタルデータに変換することで、元のイラストの状態をそのまま保存することができ、時間が経過しても作品が劣化することはありません。お子さんやお孫さんの絵や作品、重要な展示会用の原画や、思い入れのある作品をデジタルアーカイブとして保管することで資産として大切に保存することができます。

2. SNSやポートフォリオでの活用

近年、SNSやオンラインポートフォリオはアーティストにとって重要な発信ツールとなっています。デジタル化されたイラストは、インターネット上で簡単に共有でき、世界中の人々に作品を見てもらうチャンスにつながります。自分の作品を広く発信することで、フォロワー数が増え、企業からの書籍化やグッズ化の話が来ることも少なくありません。

例えば、フリーランスでこれからイラストの仕事を受けていきたい場合、これまで描いたイラストをアップすることで作品事例・ポートフォリオとして活用する人も増えています。

3. グッズ制作や書籍・電子書籍の制作に必須

デジタルデータであれば、イラストをさまざまな形で再利用することができます。たとえば、Tシャツやポスター、ステッカーなどのグッズ制作に用いることも可能です。SUZURIなど「オリジナルグッズ・アイテムの作成・販売サービス」を利用して収益を得ている人もいます。

また、紙の本や電子書籍を出版する際も原画とは別にデジタル化が必要になります。

4. 編集や加工の柔軟性

デジタル化されたイラストは、PhotoshopやIllustrator、Canvaといった画像編集ソフトを使って、後から色補正やトリミング、レイヤーの調整などが自由に行えます。原画ならではの良さもありますが、データ化を行うことによってオリジナルの状態を活かしたまま、作品の改良やアレンジも可能です。

アナログイラストを自分でデジタルデータ化する方法

スキャナーを使う

アナログイラストをデジタルデータ化する方法として一般的なのがスキャナーを使う方法です。

家庭用のプリンタの中には、印刷だけでなくスキャンやコピー機能も一緒になっている「オールインワン」タイプがあります。これにより、別途スキャナーを購入しなくても、手描きのイラストや書類を簡単にデジタルデータに変換することができます。

もし自宅にプリンターがない場合は、スキャン機能付きのコピー機があるコンビニでスキャンを行うことも可能です。(スキャン機能がないプリンタもあるためご注意ください)

スマホで撮影する

最近では、スマートフォンのカメラ性能が向上しているため、手軽にイラストをデジタル化する手段として利用している人も多いです。

ただし撮影時の角度やライティングによっては、イラストに歪みや不要な影が入ってしまう可能性があり、撮影になれていない方にとってはおもうように写真がとれないというデメリットがあります。

アナログイラストを委託してデジタルデータ化する方法

スキャン代行業者に依頼する

スキャン代行業者は、専門の機材と技術を活かして、大判スキャンやカラー補正、ファイル形式の指定といった幅広いサービスを提供しています。特に、大きなサイズの原稿や、細かい色調整が必要な作品の場合、プロフェッショナルな仕上がりが期待できるため、安心して任せることができます。

一般的には原稿を業者に郵送して依頼します。依頼後は、業者側でスキャンや補正を行い、完成したデジタルデータをメールやクラウドサービスを通じて納品してもらう流れです。郵送中の原稿の破損や汚損を避けるため、梱包には十分注意しましょう。

最近では、オンライン上のマーケットプレイスやクラウドソーシングサービスを通じて、個人やフリーランスのクリエイターにスキャンや画像補正、背景透過、データ形式の調整などの作業を依頼できるケースも増えています。

写真屋さんでデジタル化する

カメラのキタムラや地域の写真屋さんでもデジタル化サービスを提供している店舗が増えています。これらの店舗では、原画を持ち込むことで店頭で直接スキャンを行ってくれるケースが多く、色補正やサイズ調整など、基本的な画像加工も同時に行ってくれる場合があります。

アナログイラストをデジタル化する際の注意点

デジタル化する際にまず押さえておきたいのが「解像度」です。解像度は、デジタル画像の細部までの再現力を決定づける重要な要素であり、用途によって適切な設定を選ぶ必要があります。

印刷物では、一般的に300dpi以上の解像度が求められます。300dpi以上に設定することで、細かいディテールやグラデーションがしっかりと表現され、印刷時に荒さやぼやけが目立たなくなります。特に、ポスターや大型の印刷物の場合は、さらに高い解像度でのデジタル化が推奨されることもあります。

アナログイラストのデジタル化のすすめ

アナログイラストをデジタル化することで、時間が経っても作品が色あせたり破損したりせず、大事なイラストを長く楽しむことができます。また、デジタルデータならSNSやオンラインポートフォリオで簡単にシェアできたり、グッズや電子書籍などいろいろな用途に活用できたりするので、創作活動の幅も広がるでしょう。

わたしたち令和出版では、手描きのイラスト作品集や絵本を書籍化したい方に向けた出版サービスも提供しています。

デジタル化も含めサポートが可能ですので、ご興味あるかたはぜひお気軽にお問い合わせください。

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