本のキャッチコピーの作り方|読者の心をつかむ帯文・タイトル周りの言葉

本のキャッチコピーの作り方|読者の心をつかむ帯文・タイトル周りの言葉

本のキャッチコピーとは、表紙や帯、Amazonなどの販売ページで読者の興味を引き、「この本を手に取ってみたい」と思わせるための短い言葉です。タイトルだけでは伝えきれない本の魅力や読者へのメリットを、数秒で伝える役割を持ちます。自費出版・個人出版で本を出す著者にとって、キャッチコピーは読者との最初の接点になる重要な要素です。

本のキャッチコピーとは

日本の叡智 渡邉真琴

例:令和出版から発売された書籍「日本の叡智」

本のキャッチコピーとは、タイトルやサブタイトルと組み合わせて使う、読者の関心を一瞬で引きつけるための短いフレーズのことです。書店で本を選ぶとき、多くの読者はタイトルや表紙デザインを数秒眺めただけで手に取るかどうかを判断します。その短い時間の中で「自分に関係がある本だ」「読んでみたい」と感じてもらうために、キャッチコピーが大きな役割を果たします。

一般的な出版物では、書籍のカバー(表紙)にかけられた帯に印刷される「帯文」がキャッチコピーの代表的な使われ方です。加えて、サブタイトル、書店やオンライン書店の紹介文、プレスリリースの見出しなど、本にまつわるさまざまな場所で活用されます。

なお、POD出版(プリント・オン・デマンド出版)の場合、物理的な帯を巻くことができない仕様がほとんどです。そのため、キャッチコピーは帯文としてではなく、例の書籍のように表紙デザインの中に文言として組み込んだり、Amazonなどの販売ページの紹介文・商品説明に記載したりする形で活用するのが中心になります。表紙に載せる場合は、デザイン全体とのバランスを考えながら短い言葉で構成する工夫が必要です。

良いキャッチコピーの3つの条件

良いキャッチコピーには、読者に刺さり、行動を後押しする共通した条件があります。ここでは代表的な3つの条件を紹介します。

①読者の悩み・欲求に刺さる

良いキャッチコピーは、「誰のための本か」が一瞬で伝わります。読者は自分に関係のある情報かどうかを瞬時に判断するため、想定読者が抱えている悩みや、叶えたい欲求に直接触れる言葉を選ぶことが大切です。万人向けの抽象的な表現よりも、特定の読者像に向けたメッセージのほうが強く印象に残ります。

②具体性がある

「役に立つ本です」といった抽象的な表現よりも、数字・固有名詞・具体的なベネフィットを盛り込んだキャッチコピーのほうが説得力を持ちます。何が得られるのか、どのくらいの期間で変化が起きるのかなど、具体的なイメージが湧く言葉を選ぶことで、読者の記憶にも残りやすくなります。

③本の中身と一致している

キャッチコピーは本の内容を裏切らないことが前提です。実際の内容以上に大げさな表現を使うと、読了後の期待外れによってレビュー評価の低下や信頼の低下につながりかねません。キャッチコピーはあくまで本の中身を的確に、かつ魅力的に要約したものであるべきです。

本のキャッチコピーの作り方5ステップ

本のキャッチコピーは、以下の5つのステップで順を追って考えると作りやすくなります。

ステップ1 読者を1人に絞る
想定読者を具体的な1人の人物としてイメージします。年齢や職業、抱えている悩みなど、できるだけ解像度を高めることで、その人に語りかけるような言葉が生まれやすくなります。

ステップ2 本を読んだ後の変化(ベネフィット)を書き出す
その読者が本を読み終えたあと、どのような変化や気づきを得られるのかを書き出します。単なる内容紹介ではなく、「読んだ結果どうなるか」を言語化することがポイントです。

ステップ3 型に当てはめる
書き出したベネフィットや悩みを、後述する定番の「型」に当てはめてみます。型を使うことで、ゼロから発想するよりも効率的に複数の案を作ることができます。

ステップ4 声に出して読み、複数案を比較する
作った案は必ず声に出して読んでみましょう。読みにくい、長すぎるといった問題に気づきやすくなります。複数案を並べて比較し、第三者の意見をもらうのもおすすめです。

ステップ5 表紙・販売ページに載せて違和感を確認する
実際にデザインされた表紙やAmazonの販売ページのレイアウトに当てはめてみて、文字数やバランスに違和感がないかを確認します。文章として良くても、実際のデザインに載せると長すぎる、浮いてしまうということもあるため、必ず実物に近い形で確認しましょう。

すぐ使えるキャッチコピーの型(例文つき)

日本の叡智 渡邉真琴

例:令和出版から発売された書籍「日本の叡智」

キャッチコピーは、定番の「型」に当てはめると考えやすくなります。代表的な型と例文は以下のとおりです(例文は一般的な創作例であり、実在の書籍ではありません)。

特徴 例文
問いかけ型 読者に質問を投げかけ、自分ごと化させる 「毎日の家計、ちゃんと把握できていますか?」
ターゲット宣言型 対象読者を明確に宣言する 「はじめてフリーランスになるあなたへ」
数字型 具体的な数字で説得力を出す 「50の実例でわかる、最短2週間の資料改善術」
否定・逆説型 世の中の常識やこれまでの方法を否定する 「もう根性論の子育てはいらない」
ベネフィット型 読んだ結果得られる変化を直接示す 「読むだけで、伝わる文章が書けるようになる」

複数の型で案を作り、想定読者に一番刺さる表現を選ぶと、キャッチコピーの精度を上げやすくなります。

キャッチコピーはどこに使う?活用場面

本のキャッチコピーは、表紙だけでなく本にまつわるさまざまな場面で活用します。主な活用場面は以下のとおりです。

活用場面 使い方の例
表紙(サブタイトル・惹句) タイトルの下や周囲に短い惹句として配置する
Amazon販売ページの商品説明 本文冒頭で読者のメリットを端的に伝える
書籍専用ランディングページ タイトルと合わせて読者の関心を引く見出しにする
プレスリリース メディアの目に留まる見出し・要約文として使う
SNS告知 短い投稿文の中で興味を引くフレーズとして使う

キャッチコピーやタイトルは著者一人で考え込むよりも、第三者や編集の視点を取り入れることで精度が上がりやすい部分です。令和出版のスタンダード出版プラン(文章メイン)では、本のテーマ・企画提案や、著者との壁打ちを含むディレクション・編集、表紙デザイン制作までをサポートしています。実際にご利用いただいた著者の方からも「書籍のタイトル出しも候補をたくさんくださり、リサーチの方法も含めてご提案くださった」というお声をいただいています。SEO対策を施した書籍専用ランディングページの制作にも対応していますので、最新のサービス内容・料金は公式ページをご確認ください。

本のキャッチコピーに関するよくある質問

Q1. キャッチコピーとタイトルの違いは?

タイトルは本そのものを指し示す「名前」であり、キャッチコピーはその本の魅力やベネフィットを補足して伝える「言葉」です。タイトルだけで内容や魅力を伝えきれない場合に、サブタイトルや帯文、紹介文といった形でキャッチコピーが補完的な役割を果たします。

Q2. キャッチコピーに文字数の目安はありますか?

明確な決まりはありませんが、一般的には短く、一目で読める長さにまとめることが基本とされています。表紙やページ上のスペースは限られているため、伝えたい要素を絞り込み、読みやすさを優先して調整するとよいでしょう。

Q3. 自分で考えるのが難しい場合は?

著者自身は本の内容を熟知しているぶん、かえって客観的な言葉を選びにくいことがあります。そうした場合は、第三者や編集者に相談し、読者目線でのフィードバックをもらうことが有効です。出版サービスの中には、企画段階からタイトル出しやキャッチコピーの提案をサポートしてくれるところもあります。

本のキャッチコピーは読者との最初の握手

本のキャッチコピーは、読者が本と出会う最初の瞬間に交わす、いわば最初の握手のような言葉です。読者の悩みに寄り添い、具体性を持ち、本の中身と一致した言葉を選ぶことで、読者との信頼関係の第一歩を築くことができます。自分だけで考えるのが難しいと感じたら、無料相談などを通じて第三者の視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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記事の著者:サトウ ユイ(編集)

今春、新卒として令和出版に入社。大学在学中は学園祭のパンフレット制作やWebメディアのインタビュアーとして活躍。現在は同編集部門にて、サポート業務を行いながら、書籍やWebコンテンツのライター業務を担当。

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