PDFの「サイズ」には、実は2つの意味があります。ひとつは①ファイル容量(MB・KBなど、メール添付やアップロード時の上限に関わるもの)、もうひとつは②用紙サイズ(A4・B5など、印刷や入稿時のページの大きさ)です。この記事では、それぞれの確認方法と、ページ数のチェック方法、書籍の入稿でPDFサイズが重要になる理由まで解説します。
目次
TogglePDFの「サイズ」は2種類ある
PDFの「サイズ」と言われたとき、まず確認すべきは「容量の話か、用紙サイズの話か」です。この2つは全く別の情報で、確認方法も異なります。
| 種類 | 内容 | 主に関係する場面 |
|---|---|---|
| ファイル容量 | MB・KBで表されるデータの重さ | メール添付、クラウドアップロード、送信上限 |
| 用紙サイズ | A4・B5などページ自体の寸法 | 印刷、書籍の入稿、判型の確認 |
「PDFのサイズを教えてほしい」と言われた際、容量のことなのか用紙サイズのことなのかを最初に確認しておくと、後のやり取りがスムーズになります。特に書籍出版の入稿では、用紙サイズ(判型)の確認が欠かせません。
PDFのファイル容量を確認する方法
PDFのファイル容量は、OSの標準機能で簡単に確認できます。専用ソフトを開かなくても、ファイル一覧の画面から数値を見るだけで完了します。
Windowsでは、エクスプローラーでPDFファイルを右クリックし「プロパティ」を選択すると「サイズ」の項目に容量が表示されます。Macの場合は、Finderでファイルを選択して「情報を見る」を開くと、同様に容量を確認できます。複数のPDFをまとめて確認したい場合は、一覧表示で「サイズ」の列を表示させると、ファイルを開かずに比較できます。
PDFの用紙サイズを確認する方法
PDFの用紙サイズ(A4・B5などの判型)は、PDFリーダーの「文書のプロパティ」から確認するのが確実です。ブラウザでPDFを開いただけでは、正確な用紙サイズが分かりにくいため注意が必要です。
無料で使えるAdobe Acrobat Readerの場合、PDFを開いた状態で「ファイル」メニューから「文書のプロパティ」を選択すると、ページサイズが数値で表示されます。この数値を、下記のような代表的な判型と照らし合わせて判断します。
| 判型 | サイズ(mm) |
|---|---|
| A4 | 210×297 |
| B5 | 182×257 |
| A5 | 148×210 |
| B6 | 128×182 |
ブラウザの標準ビューアーは表示倍率の関係で見た目の大きさが実寸と一致しないことがあるため、正確な判型を確認したい場合は、必ず寸法が数値で表示される画面を使うようにしましょう。
PDFのページ数を確認する方法
PDFのページ数は、PDFリーダーで開けばページ番号の表示で確認できます。特別な操作は必要ありません。
Acrobat Readerなどのビューアーでファイルを開くと、画面上部や下部に「現在のページ/総ページ数」が表示されます。この総ページ数の数値が、そのPDFのページ数です。原稿を分割して作成している場合など、ページ数を都度確認しておくと、後工程でのページ数の食い違いを防ぎやすくなります。
用紙サイズがバラバラなPDFを整えるには
複数のPDFやページ間で用紙サイズが混在している場合は、印刷設定で用紙サイズに合わせて出力し直すか、PDF編集ソフト・オンラインツールでページサイズを統一する方法があります。
印刷時に「用紙に合わせて拡大縮小」を選ぶことで見た目上はサイズをそろえられますが、これはあくまで印刷結果を合わせる方法であり、PDFデータ自体のページサイズが変わるわけではありません。ツールでの変更は文字や画像の配置が崩れることもあるため、最も確実なのは元データ(Wordなど)の用紙設定を目的の判型に合わせたうえで、あらためてPDFに書き出し直す方法です。
書籍の入稿においてPDFのページサイズが重要な理由
書籍の入稿では、本の判型と原稿データのページサイズが一致しているかどうかが仕上がりを大きく左右します。サイズが一致していないと、印刷時の拡大縮小によって文字の大きさや余白が想定とズレてしまうことがあります。
例えば原稿がA4サイズで作られているのに、実際に印刷する本の判型がA5だった場合、そのまま縮小されると文字が小さくなりすぎたり、余白のバランスが崩れたりする可能性があります。また、画像の解像度が不足していると印刷品質に影響することもあるため、事前の確認が大切です。
なお、電子書籍として配信する場合は、PDFではなくEPUBなどの形式が使われることが一般的です。詳しくは拡張子.epubの開き方・変換方法の記事で解説しています。紙・電子のいずれで出版する場合も、出版サービス側が指定する入稿仕様(判型・解像度・余白など)を事前に確認しておくことが、トラブルを避けるうえで重要です。
入稿データの準備が不安な場合
自分でPDFの用紙サイズやページ数を調整するのが難しいと感じる場合は、出版サービスのサポートを利用する方法もあります。令和出版では、Word原稿からの組版・入稿データ制作に対応しており、希望する判型に合わせたデータ調整をプロに任せることができます。また、Kindle出版向けの入稿データ制作として、Wordの章節設定、表紙データの作成、KDPへの出版申請代行など幅広くサポートしています。詳しくは令和出版の公式サイトをご覧ください。
PDFのサイズに関するよくある質問
Q1. PDFの容量を小さくするには?
PDFに含まれる画像を圧縮する、不要なページを削除する、PDF軽量化のためのツールを使うといった方法が一般的です。画像を多く含むPDFほど容量が大きくなりやすいため、まずは画像の圧縮から試すとよいでしょう。
Q2. A4で作ったPDFを文庫サイズの本にできますか?
技術的に縮小印刷は可能ですが、そのまま縮小すると文字が小さくなりすぎることがあります。小さい判型で出版する場合は、縮小ではなく、その判型に合わせて原稿をレイアウトし直すことが望ましいとされています。
Q3. スマホでもPDFのサイズを確認できますか?
ファイル容量については、スマートフォンのファイル管理アプリなどで確認できる場合があります。一方、正確な用紙サイズの確認は、PCのPDFリーダーで「文書のプロパティ」を開いて数値を確認する方法が確実です。
PDFのサイズ確認は「容量」と「用紙サイズ」を分けて考えれば簡単
PDFのサイズ確認は、ファイル容量と用紙サイズを切り分けて考えれば迷いません。書籍出版を検討している方は、入稿データの判型や仕様について、無料相談で一度確認してみるのもおすすめです。