InDesign(インデザイン)は、Amazon KDPで紙の本(ペーパーバック)と電子書籍を出版される方でデザインにこだわりたい方におすすめのソフトです。
デザインソフトのPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)を使った経験がある方でしたら、操作方法が似ているため、比較的スムーズに使い始められます。
最大のメリットは、デザインの自由度が非常に高いことです。WordやCanvaでは難しい、凝ったレイアウトもプロレベルで実現できます。さらに、作成したデータを紙(ペーパーバック用)と電子書籍(Kindle用)に効率よく書き出せるため、作業効率も格段に向上します。
ソフトは、現在Adobeのサブスクリプション(月額・年額制)で提供されており、月々3,000円前後(プランによって異なります)から利用可能なのもポイントです。
このマニュアルでは「InDesignテンプレート(販売準備中)」の利用方法から出版に必要な手順について順を追って解説していきます。よくあるご質問など、お問い合わせいただいた点も含め、今後も追加予定です。
※実際のテンプレートではページ下部にページ番号が自動挿入されます
目次
Toggleご不明点について
お問い合わせフォームよりお願いいたします。
「テンプレートを購入したけど、やっぱり制作をお願いしたい」というご依頼も追加費用にて承っています。
テンプレートへのアクセス方法
テンプレートへのアクセス(WordのダウンロードURL)は、各テンプレートの専用マニュアルに記載してあります。
※専用マニュアルは、購入時のメールからダウンロードできるPDFからアクセス可能です
テンプレートのURLからWordをダウンロードしてください。
ダウンロードしたら、圧縮フォルダを展開してください。
フォルダの中に入っている拡張子「.indd」がついたファイルがInDesignのデータです。サンプルとしてPDFもファイル内に含まれています。
InDesignを開いて編集するポイント
すでにサンプルのページが入力されていますので、画像を配置して、テキストを差し替えていくだけで原稿が完成します。
画像を配置する方法
1ページ目にあたる部分には本来中表紙が入ります。そのため、2ページ目から写真を追加していきましょう。
①ページを押して、②フレームを選択して、③配置をクリックします
パソコンから該当の画像を選んで、開くを押します。
※シフトを押すことで複数選択ができます。
テンプレートではデフォルトの設定がオブジェクトの設定が「フレームに均等に流し込む」になっています。
サイズいっぱいに画像が表示される設定ですが、ときには縦長・横長のサイズに調整するのもいいでしょう。
写真集をプロの作品のように見せるポイント
ここではそれっぽくなるちょっとしたポイントをお伝えします。
1. 各画像の中央位置を調整する(主役を際立たせる)
フレームに写真を配置したら、ペットの顔や目線、伝えたい内容がフレームの中央に来るように微調整しましょう。
さらに細かく写りを調整したい場合は、[ダイレクト選択ツール](白い矢印)で画像そのものをクリックし、フレーム内で自由にドラッグして、ペットが最も良く見える位置に動かします。
2. 縦長・横長写真を活かした配置(ページに躍動感を出す)
画像は、撮影した向き(縦長・横長)に合わせてフレームを自由に作成し、ページにメリハリをつけることもできます。
【操作】 縦長の写真には縦長のフレーム、横長の写真には横長のフレームを用意し、[フレーム調整オプション] で「内容を縦横比率に応じて合わせる」を設定しておくと、フレームサイズを変えてもペットの比率が崩れません。
3. 横並びになったときに自然になるように調整(レイアウトの調和)
複数の写真を横に並べる際は、サイズと位置を揃えて全体に統一感を持たせることが重要です。
中表紙と奥付をつけるとより本っぽくなります
中表紙の例
奥付の例
テンプレートにはこの中表紙(表紙を白黒にしたもの)や奥付がカンタンに作れるCanvaテンプレートのデータも含まれています。
PDFを作成する
本が出来たらファイル>PDF書き出しプリセット>PDF/X-1a:2001を選んで出力しましょう。
KDPでアップロードする
判型などの設定は画像を参考にしてください。テンプレートの判型以外の判型やたち落とし設定を選ぶとエラーになります。
あとは表紙をアップロードして、チェックに進みましょう。
注意事項
InDesignのファイルや画像は名前を変えたりフォルダを移動させたりしないでください。InDesignが読み込めなくなってしまいます。
フォントは、好きなフォントに変更してもらってかまいません。
奥付などでページ番号を入れたくない場合は親ページを「なし」に変更してください。
表紙のタイトルと書籍のタイトルは統一しましょう
表紙には書籍のタイトルが必須になります。この画像の本は「DOGsBOOK」が本のタイトルになっています。
このように、本のタイトルに合わせて表紙のテキストも変更してくださいね。
【Kindle(電子書籍)】EPUBファイルを作ろう
InDesign上で奥付など、テキストを追加したページは画像にしてから再度配置しましょう。
フォントが埋め込みできなかったりプレビューできない場合を防ぐことができます。
ファイル/書き出しを選択します。
保存場所とファイル名を指定します。
形式として保存(Windows)または形式(macOS)で、EPUB (固定レイアウト) を選択します。
書き出しの設定を適宜おこない、OKをクリックするとEPUBファイルを出力することができます。
出力したEPUBファイルはKindle Previewerで表示のチェックをしましょう。
問題なければKDP上で電子書籍の原稿としてアップロードします。
※テンプレートにはカンタンに表紙画像が作れるCanvaテンプレートが含まれています
表紙サイズは62ページを想定して制作していますので、ページ数の増減があれば適宜キャンバスサイズを編集してから表紙データを制作してください。よくわからない場合はテンプレート通り、62ページで制作していただくのがおすすめです。