InDesignでテキスト入力すると漢字と英数字の間に隙間や空白ができてしまう場合は、段落スタイルの日本語文字組版で「行末約物半角」を「文字組み」をなしにするとなくなります。
行末約物半角とは?
「行末約物半角」とは、文章の最後にくる「句読点(。、)」や「閉じカッコ()」などの記号を、わざと「半角」(文字の幅が狭い形)で書くこと、を指します。
普段の日本語ではどうなの?
普段、私たちが書く日本語の文章では、句読点やカッコはすべて「全角」(文字の幅が広い形)で書くのが基本ルールです。
「公園に行きました(すごく広かった)。」
このように書くことで、文字がきれいに揃い、文章全体が読みやすくなります。これが日本の「標準的な組版(文章の並べ方)ルール」です。
InDesignのようなプロ向けのDTPソフトでは、この「標準的な組版ルール」が初期設定として組み込まれています。そのため、半角の句読点を使ったときに、読みやすく、見た目も美しくなるように、自動的に半角約物の前後に少しだけ「隙間」(約物半角アキ)ができるようになっています。
そのため、全角数字を使っている場合は、「約物半角アキ」のような問題は基本的に起きません。
なぜなら、全角数字も全角のひらがなや漢字と同じように、文字の幅がすべて同じように作られているからです。そのため、全角数字の後に句読点が来ても、不自然な隙間が自動的に入ることはありません。
「行末約物半角」は主に、デザイン上の意図があったり、プロの組版ルールに則って、半角の記号を使った場合に発生する「文字の並びの調整」に関わる言葉です。
特に理由がない限り、日本語の文章では全角の句読点やカッコを使うのが、読みやすく、最も自然な書き方だと覚えておくと良いでしょう。