起承転結とは?意味と使い方、序破急など似た構成法との違いを解説

起承転結とは?意味と使い方、序破急など似た構成法との違いを解説

起承転結とは、物語や文章を「起・承・転・結」という4つのまとまりで組み立てる構成法です。中国の漢詩の一種である絶句の構成に由来するとされ、日本では小説や作文の基本的な型として広く教えられてきました。この記事では、起承転結の意味や役割、序破急など似た構成法との違い、実践のコツまでを解説します。

起承転結とは

起承転結とは、物語や文章の内容を「起・承・転・結」の4段階に分けて組み立てる構成法のことです。もとは中国の漢詩、なかでも四句からなる「絶句」の構成である「起句・承句・転句・結句」に由来するとされています。起句で情景や話の起点を示し、承句でそれを受けて展開し、転句で視点を転じ、結句で締めくくるという漢詩の型が、後に物語や文章の構成法としても用いられるようになったといわれています。

日本では、作文指導や国語の授業などを通じて、物語を書くときの基本的な構成の考え方として広く教えられてきました。小説やエッセイ、スピーチ原稿など、読み手を最後まで引き込みたい文章で今も使われている構成法です。

起・承・転・結それぞれの役割

起承転結の4つのパートには、それぞれ異なる役割があります。昔話の「桃太郎」を例に見てみましょう。

要素 役割 桃太郎での例
物語の始まり。人物と状況を提示する 桃から桃太郎が生まれる
起を受けて出来事を発展させる 成長した桃太郎が鬼退治を決意し、仲間を集める
急展開や視点の転換。物語の山場 鬼との対決
転を受けての結末・締めくくり 宝を持ち帰り、めでたしめでたし

「起」で読者に登場人物と舞台を伝え、「承」でその状況を膨らませます。そして「転」で物語が大きく動き、最も盛り上がる山場を迎えます。最後の「結」は、転で起きた出来事を受けて話を収束させる部分です。「導入→発展→山場→結末」という流れで物語を組み立てる構成法だといえます。

起承転結と似た言葉・構成法

起承転結以外にも、文章や物語の構成法にはいくつかの種類があります。それぞれ由来や主な用途が異なります。

名称 構成 由来・主な用途
序破急(じょはきゅう) 序・破・急の3部構成 雅楽や能に由来。序=導入、破=展開、急=クライマックスと結末。テンポが速く脚本・シナリオで使われる
三幕構成 設定・対立・解決の3幕 映画脚本の定番とされる構成法
PREP法 Point→Reason→Example→Point 結論から述べる型。ビジネス文書やWeb記事に向く
SDS法 Summary→Details→Summary 概要・詳細・まとめの順。報告やプレゼンに向く

序破急は起承転結より一段少ない区切りでテンポよく物語を運ぶのが特徴です。三幕構成は映画脚本でよく使われる型で、設定・対立・解決という流れで物語を組み立てます。PREP法とSDS法は物語ではなく実用文向けの構成法で、どちらも最初に結論や概要を示す点が起承転結との大きな違いです。

起承転結が向く文章・向かない文章

起承転結が向いているのは、小説・物語・エッセイ・スピーチなど、読者に最後まで読み進めてもらいたい「読ませる」文章です。結論や山場を後半に置くことで、展開の意外性や余韻を楽しんでもらえます。

一方、ビジネスメールや報告書、Web記事のように「先に結論を知りたい」読み手が多い文章には、起承転結は向きません。結論が最後に来る構成は、忙しい読み手にとって回りくどく感じられることがあるためです。こうした文章では、結論を先に述べるPREP法やSDS法が好まれる傾向にあります。文章の目的や読み手に応じて、構成法を使い分けることが大切です。

起承転結で書く3つのコツ

起承転結で物語を書くときは、次の3点を意識すると書きやすくなります。

  1. 「転」から考える:一番見せたい山場や展開を先に決めておくと、そこに向けて起・承をどう組み立てるかが定まりやすくなります。
  2. 「承」を長くしすぎない:承の部分が間延びすると中だるみを招き、読者が転を迎える前に離脱してしまう原因になります。
  3. 結を簡潔にまとめる:転の余韻を残したまま短く締めくくることで、読後感の良い物語になります。

物語を書き上げたら「本」にする道も

起承転結で組み立てた小説やエッセイは、一冊の本として出版する道もあります。どのくらいの文字数を書けばよいか気になる方は小説は何文字書けばいい?の記事を、発表の場を探すなら小説コンテスト公募一覧をご覧ください。

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記事の著者:サトウ ユイ(編集)

今春、新卒として令和出版に入社。大学在学中は学園祭のパンフレット制作やWebメディアのインタビュアーとして活躍。現在は同編集部門にて、サポート業務を行いながら、書籍やWebコンテンツのライター業務を担当。

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