海外Amazonストアでの販売と多言語出版を考えるときのポイント

海外Amazonストアでの販売と多言語出版を考えるときのポイント
令和出版で主にご相談いただける海外向け展開は、写真集・作品集・書道作品集など、ビジュアル中心の書籍における日英併記や英語表記の対応です。本格的な翻訳書、英語などの現地語版制作、各国向けのローカライズは、内容や対応範囲により個別のご相談となります。

 

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英語やスペイン語など、日本語以外の言語で書籍を制作することで、海外の読者にアプローチできる可能性が広がります。

ただし、多言語での出版や海外向けの販売展開を考える場合は、単に文章を翻訳するだけでなく、その国や地域の文化、読者ニーズ、表現の受け取られ方に配慮することが大切です。

今回は、無料の出版セミナーでもお伝えしている内容をもとに、多言語出版や海外Amazonストアでの販売展開を検討する際のポイントをブログ記事で紹介します。

1. 多言語対応書籍を検討するメリット

多言語での出版を検討することには、以下のようなメリットがあります。

読者層が広がる可能性がある

日本語だけでなく、英語やスペイン語などの言語で書籍を制作することで、日本国内にとどまらず、海外の読者に作品を届けられる可能性があります。

特に、写真集、作品集、学習書、ビジネス書、自己啓発書などは、内容によって海外向けの展開を検討しやすいジャンルです。

販売機会が広がる可能性がある

新しい言語圏に向けて出版することで、読者層や販売機会が広がる可能性があります。

たとえば、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語など、言語ごとに読者層や関心のあるテーマは異なります。また、日本語を学んでいる海外の方に向けた日本語学習書や、日本文化を紹介する書籍など、ニッチなジャンルにも可能性があります。

ただし、海外向けに販売すれば必ず売上につながるというものではありません。ターゲットとする読者や市場に合わせて、テーマ、紹介文、表紙、販売ページの見せ方などを検討することが大切です。

著者・ブランドの認知拡大につながる場合がある

多言語出版や海外向けの販売展開は、著者や作品の認知を広げる手段のひとつです。

特に、ビジネス、教育、アート、写真、作品集など、著者自身の活動やブランドと結びつきやすい内容の場合、書籍を通じて海外の読者や関係者に知ってもらうきっかけになることもあります。

多言語で広がる新たな読者層とビジネスチャンス

英語圏やヨーロッパ向け出版を考えるポイント

英語はビジネスや学術、情報発信の場で広く使われている言語のひとつです。そのため、英語版の書籍を制作することで、より広い読者層にアプローチできる可能性があります。

また、ヨーロッパ各国にも、それぞれ文化や読書傾向の違いがあります。イタリア語、スペイン語、ドイツ語などに展開する場合は、単に翻訳するだけでなく、対象となる国や地域の読者に合ったテーマや表現に調整することも重要です。

市場ごとの特色を考える

  • 英語圏について
    ビジネス、自己啓発、教育、フィクション、専門書など、幅広いジャンルで展開を検討しやすい言語圏です。一方で競合も多いため、内容の差別化や販売ページの見せ方が重要になります。
  • ドイツ語圏について
    学術、歴史、技術、専門性のあるテーマなどと相性がよい場合があります。実際に展開する際は、ジャンルごとの需要や競合を確認しながら進めることが大切です。
  • スペイン語圏について
    スペインだけでなく、中南米などでも使われている言語のため、テーマによっては複数の国・地域の読者にアプローチできる可能性があります。
  • イタリア語圏について
    アート、料理、デザイン、旅行、文化に関するテーマなどは、内容によって相性がよい場合があります。

海外Amazonストアでの販売展開について

電子書籍やPOD(プリント・オン・デマンド)出版を活用することで、在庫を抱えずに紙の本や電子書籍を販売できる仕組みを作りやすくなります。

条件を満たす場合には、日本国内のAmazonストアに加えて、海外のAmazonストアにも販売ページを展開できる場合があります。

ただし、海外Amazonストアでの販売可否や表示内容、販売条件は、Amazonの仕様・審査・書籍形式・販売地域などにより異なります。海外向けの販売を検討する際は、事前に対応範囲を確認したうえで進めることが大切です。

写真集や作品集は、文章量が少ない場合もあり、海外向け展開を検討しやすいジャンルのひとつです。一方で、タイトル、紹介文、著者プロフィール、販売ページの説明文などは、読者に伝わるように翻訳・調整する必要があります。

一方で、海外Amazonストアに販売ページを展開できたとしても、それだけで自然に売れるわけではありません。日本国内で販売する場合以上に、読者に見つけてもらうための導線づくりや、SNS・ウェブサイト・広告・作品活動との連動など、販売促進の工夫が重要になります。

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2. 多言語対応の書籍を作るためのステップ

【1】ターゲットとする言語と市場を決める

まずは、どの言語圏に向けて書籍を展開したいのかを決めます。

英語版を作るのか、スペイン語版を作るのか、あるいは特定の国や地域に向けた内容にするのかによって、必要な準備は変わります。

ターゲット市場を明確にすることで、翻訳する言語だけでなく、表紙、タイトル、紹介文、価格設定、販売ページの見せ方も考えやすくなります。

【2】文化的な背景を理解して内容を調整する

同じ内容でも、文化によって受け取られ方が異なることがあります。

たとえば、日本では自然に伝わる慣習や表現でも、海外の読者には伝わりにくい場合があります。書籍内で紹介する事例、ユーモア、言い回し、説明の前提などが、ターゲットとなる言語圏の読者にとって理解しやすいかを見直すことが大切です。

必要に応じて、単なる翻訳ではなく、現地の読者に伝わりやすい表現へ調整する「ローカライズ」も検討します。

【3】翻訳しやすい文章を意識する

多言語版の制作を考える場合は、翻訳しやすく、意味が伝わりやすい文章に整えることが重要です。

専門用語や難しい言い回しを必要以上に増やさず、シンプルで分かりやすい表現を使うことで、翻訳時の誤解を減らしやすくなります。

特にビジネス書、学習書、ノウハウ本などでは、読者が迷わず理解できる構成にすることが大切です。

【4】AI翻訳ツールやプロの翻訳者を活用する

最近ではChatGPTDeepLなどのAI翻訳ツールを活用し、翻訳作業の負担を減らすこともできます。

ただし、書籍として販売する場合は、機械翻訳だけで完成とせず、必要に応じてプロの翻訳者やネイティブチェックによる確認を行うことをおすすめします。

特に、専門性の高い内容、著者の言葉のニュアンスが大切な内容、ビジネス用途で使う書籍などは、翻訳後の校正・編集が重要です。

多言語での出版を検討する場合の作品集例

多言語での出版例、作品集

3. 多言語書籍に適した内容の選び方

言語書籍に適した内容の選び方

普遍的なテーマを選ぶ

多言語での出版を考える場合、文化や国を超えて共通の関心を持たれやすいテーマを選ぶと、海外向けにも展開しやすくなります。

たとえば、自己啓発、ビジネススキル、健康、学習、アート、写真、旅行、日本文化などは、内容によって海外の読者にも伝わりやすいテーマです。

ただし、同じテーマでも国や地域によって関心の持たれ方は異なるため、ターゲットに合わせた切り口を考えることが大切です。

体験談を活用する

ストーリーや体験談を盛り込むことで、内容が親しみやすくなります。

実際の事例や経験を交えて内容を進めると、海外の読者にも具体的なイメージが伝わりやすくなります。特に、著者自身の経験や活動を伝える本では、体験談が読者との距離を縮める要素になります。

画像・図解などのビジュアルを活用する

イラスト、図解、写真などのビジュアルは、言葉の壁を越えて内容を伝えるための有効な手段です。

複雑な情報や手順を説明する場合でも、図や写真を使うことで読者の理解を助けやすくなります。写真集や作品集のようにビジュアルが中心となる書籍は、海外向け展開を検討しやすい場合もあります。

現地のトレンドや読者の関心に配慮する

ターゲットとする市場ごとに、関心のあるテーマや求められる情報は異なります。

そのため、海外向けに出版する場合は、現地の読者がどのようなテーマに関心を持っているか、どのような表現が伝わりやすいかを確認することが大切です。

日本向けに作った内容をそのまま翻訳するだけでなく、必要に応じて構成や事例、説明の順番を調整することで、より伝わりやすい書籍に仕上げることができます。

多言語で同じ本を販売する際について

弊社では、約25年にわたりウェブサイト制作やECサイト制作も行っており、WordPressの多言語化などにも携わってきました。

ウェブサイト制作の分野でも、単なる翻訳とローカライズは異なります。これは書籍の多言語化にも共通する考え方です。

書籍の内容によっては、文章をそのまま翻訳するだけでなく、読者の文化や習慣に合わせて内容を調整することで、より伝わりやすい一冊に仕上げられる場合があります。

ローカライズとは、単に言語を置き換えるだけでなく、その国や地域の読者にとって「共感しやすく、身近に感じられる内容」に整えることです。多言語出版を検討する際には、翻訳とあわせてローカライズの視点も持つことが大切です。

▼Googleの参考記事

Googleが考える「ウェブサイトの多言語と多地域の違い」の記事も参考になります。

本のローカライズのポイント

  • 表現や事例の置き換え
    特定の文化、地名、慣習を含む場合は、現地の読者が理解しやすい表現に調整することが効果的です。日本の慣習が前提になっている事例を紹介する場合は、説明を補足したり、現地の読者にも伝わりやすい例に置き換えたりすることを検討します。
  • 視覚的要素の調整
    表紙、イラスト、デザイン、色使いなども、国や地域によって受け取られ方が異なる場合があります。海外向けに展開する場合は、ターゲットとなる読者に合った見せ方になっているかを確認することが大切です。
  • 言語のニュアンス
    直訳では意味が伝わりにくい表現や、日本語特有の言い回しは、現地語の自然な表現に調整する必要があります。カジュアルな表現、敬語、比喩、感情表現などは、翻訳後の確認が特に重要です。
  • 地域特有のニーズに対応
    国や地域によって、関心のあるテーマや求められる情報は異なります。ターゲットとする読者に合わせて、強調する内容や説明の順番を調整することで、より読まれやすい書籍を目指せます。

KDPで設定可能な言語について

KDPでは複数の言語で書籍を設定できますが、対応言語や利用できる書籍形式は、電子書籍・ペーパーバック・ハードカバーなどの形式によって異なる場合があります。

また、言語によっては電子書籍のみ、紙書籍のみ、特定の書字方向やファイル形式に制限がある場合もあります。

そのため、多言語版の制作や海外向け販売を検討する際は、事前にKDPの最新仕様を確認し、対応可能な形式・言語・販売地域を把握したうえで進めることが大切です。

令和出版では、POD出版を活用した書籍制作や、Amazonでの販売ページ展開についてご相談いただけます。多言語版の制作や海外Amazonストアでの販売を検討したい場合も、内容や仕様に応じてご相談ください。

まとめ:多言語出版・海外販売で広がる新たな可能性

英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語など、日本語以外の言語で書籍を制作することは、作品の可能性を広げる選択肢のひとつです。

また、日本文化、写真集、作品集、日本語学習、ビジネス、教育など、テーマによっては海外の読者に興味を持ってもらえる可能性があります。

ただし、多言語出版や海外向け販売では、翻訳、ローカライズ、販売ページの見せ方、Amazonの仕様確認など、事前に検討すべきポイントがあります。

令和出版では、POD出版を活用した書籍制作や、Amazonでの販売ページ展開についてサポートしています。

海外向けの展開については、主に写真集・作品集・書道作品集など、ビジュアルを中心とした書籍の「日英併記」制作を想定しています。タイトル、著者プロフィール、作品紹介、販売ページの説明文などを英語でも整えることで、海外の読者にも作品の魅力を伝えやすくなります。

一方で、本格的な翻訳書の制作、英語以外の現地語版制作、各国向けのローカライズ、海外向けの販売促進については、内容や対応範囲により別途ご相談となります。

海外Amazonストアでの販売は、Amazonの仕様・審査・販売地域・書籍形式等により、対応できる範囲が異なる場合があります。
※翻訳版・現地語版の制作、翻訳校正、ローカライズは、内容や対応範囲により別途ご相談となります。

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記事の著者:田中 千夏(編集)

文学部卒業。アルバイトとして観光雑誌の編集に携わったのをきっかけに、以降15年以上にわたり編集業務に従事。大学卒業後はWeb制作会社にて、ライティングやデザインといった編集業務を担当。大手企業の企画編集経験を経て、現在は令和出版にて編集部門にて企画・制作進行管理と実務編集を兼任。

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