本記事では、日本の主要出版社とISBNの出版者記号を一覧表でご紹介します。結論から言うと、ISBNの「978-4-」に続く数字のブロックが「出版者記号」で、この番号を見れば本を発行した出版社がわかります。本のISBNから出版社を調べたい方、出版業界の構造を知りたい方に向けて、出版者記号の仕組みと調べ方をわかりやすく解説します。
目次
Toggle出版者記号とは
出版者記号とは、ISBN(国際標準図書番号)の中で出版社を識別するための番号です。日本で発行される書籍のISBNは「978-4-(出版者記号)-(書名記号)-(チェック数字)」という構成になっており、このうち「4」は日本を表す国記号です。
出版者記号は、日本図書コード管理センターが一元的に割り当てを管理しています。同じ出版社であれば基本的に同じ出版者記号が使われ続けるため、この番号を確認することで、どの出版社が発行した本かを特定できる仕組みになっています。
出版者記号の桁数は出版規模で決まる
出版者記号の桁数は、出版点数の規模によって決まります。桁数が少ないほど、その分「書名記号」に使える桁数が多くなり、より多くの書名(タイトル)を発行できる仕組みです。
| 桁数 | 対象規模 |
|---|---|
| 2桁 | 大手・出版点数が非常に多い出版社 |
| 3〜5桁 | 中堅〜専門出版社 |
| 6桁 | 小規模(100点まで) |
| 7桁 | ごく小規模(10点まで) |
なお、2桁〜5桁の記号は、すでに老舗出版社や大手出版社に割り当てられているため、新規発行はありません。
日本の主要出版社一覧(2桁の出版者記号)
2桁の出版者記号は、出版点数が非常に多い大手出版社に割り当てられています。以下は代表的な出版社の一覧です。
| 出版者記号 | 出版社名 |
|---|---|
| 00 | 岩波書店 |
| 01 | 旺文社 |
| 02 | 朝日新聞出版 |
| 03 | 偕成社 |
| 04 | KADOKAWA |
| 05 | Gakken |
| 06 | 講談社 |
| 07 | 主婦の友社 |
| 08 | 集英社 |
| 09 | 小学館 |
| 10 | 新潮社 |
| 12 | 中央公論新社(旧・中央公論社) |
| 13 | 東京大学出版会 |
| 14 | NHK出版(旧・日本放送出版協会) |
| 15 | 早川書房 |
| 16 | 文藝春秋 |
| 19 | 徳間書店 |
有名出版社の出版者記号(3〜4桁・抜粋)
3〜4桁の出版者記号は、中堅から専門分野に強い出版社に割り当てられています。書店でよく見かける出版社も多く含まれます。
※出版社によっては、刊行点数の増加や事業の承継などにより、複数の出版者記号を使用している場合があります。本一覧では代表的な出版者記号を掲載しています。
※出版者記号は、出版社ごとに必ず1つとは限りません。また、社名変更や事業承継などにより、同じ出版者記号が別の出版社名で使用されている場合があります。
| 出版者記号 | 出版社名 |
|---|---|
| 253 | 秋田書店 |
| 309 | 河出書房新社 |
| 334 | 光文社 |
| 344 | 幻冬舎 |
| 385 | 三省堂 |
| 396 | 祥伝社 |
| 408 | 実業之日本社 |
| 415 | 成美堂出版 |
| 478 | ダイヤモンド社 |
| 480 | 筑摩書房 |
| 487 | 東京書籍 |
| 488 | 東京創元社 |
| 492 | 東洋経済新報社 |
| 569 | PHP研究所 |
| 575 | 双葉社 |
| 582 | 平凡社 |
| 591 | ポプラ社 |
| 592 | 白泉社 |
| 594 | 扶桑社 |
| 620 | 毎日新聞出版(旧・毎日新聞社) |
| 635 | 山と溪谷社 |
| 642 | 吉川弘文館 |
| 88063, 7966, 8002, 299 | 宝島社 |
| 8340 | 福音館書店 |
| 8387 | マガジンハウス |
※社名は2026年7月時点の一般的な表記です。旧社名時代に取得した記号がそのまま使われているケースがあります。全出版社の正確な情報は日本図書コード管理センターの照会ページでご確認ください。
出版者記号から出版社を調べる方法
出版者記号から出版社を調べるには、日本図書コード管理センターの「登録出版者の照会」ページで検索するのが最も確実な方法です。
手元に本がある場合は、まず奥付や裏表紙のバーコード付近に記載されたISBNを確認しましょう。「978-4-」の次に続くブロックが出版者記号です。この番号を照会ページに入力すれば、対応する出版社名を調べることができます。なお、出版社の社名変更や事業承継があっても、出版者記号がそのまま引き継がれるケースがあります。本記事の一覧はあくまで目安として活用いただき、最新かつ正確な情報は必ず公式の照会ページでご確認いただくことをおすすめします。
個人や小さな会社でも出版者記号は取得できる
出版者記号は、個人や小規模事業者でも取得可能です。現在新規取得できる6桁・7桁・8桁の記号であれば、所定の申請と費用を経て、自分専用の出版者記号を持つことができます。
ただし、出版者記号の取得や、その後のISBN管理・出版活動には相応の手間がかかります。そのため、すでに出版者記号を持つ出版サービスを利用して本を発行するという方法も広く使われています。
たとえば令和出版は、出版者記号「909993」を持つ出版社です。ISBN発行込みで書籍を出版できるため、独自にISBNを取得する手間をかけずに、流通に対応した本づくりが可能です。ISBNの仕組みについてはISBNの解説記事もあわせてご覧ください。
出版者記号に関するよくある質問
Q1. ISBNのない本もありますか?
はい、あります。ZINEや同人誌など、個人が少部数で制作する本の中にはISBNのないものも存在します。ISBNは法律上必須ではありませんが、多くの書店や取次で書籍を流通させる際に利用されています。
Q2. 出版者記号は変わることがありますか?
出版社の社名変更や合併があった場合でも、既存の出版者記号は継続して使用されることが多いです。一方で、出版点数の増加などにより、新しい出版者記号が追加で割り当てられるケースもあります。
Q3. 記号の一覧はどこで確認できますか?
出版者記号を確認できる公式の窓口は、日本図書コード管理センターの「登録出版者の照会」ページです。最新かつ正確な情報はこちらで確認することをおすすめします。
出版者記号は「本の名刺」。ISBNを見れば出版社がわかる
出版者記号は、いわば本の名刺のような存在です。ISBNを確認するだけで、その本を発行した出版社を知ることができます。ご自身の本の出版を検討されている方は、本を出版するには?の記事もぜひ読んでみてください。